ライフステージの変化に備えるリフォーム②
今回は「親とのかかわりが変わる」というテーマで、リフォームのヒントをお届けします。

親との関係性は、人生の中で大きく変化していくものです。実家に戻って同居することになったり、離れて暮らす親の介護が始まったり、状況は人それぞれ。
今回はこの2つのパターンに分けてご紹介します。
親との同居がはじまるとき
家族が増えると、暮らしに嬉しい変化がある一方で、少しずつすれ違いも生まれてきます。同居を始めた方からよく聞かれるお悩みはこのようなものです。
・ 部屋が足りず、子ども部屋と親の部屋が兼用になってしまう
・ 生活リズムが違い、テレビや食事の時間帯にちょっとした違和感が
・ 荷物が増えて収納が足りなくなる
・ お互いを気遣うあまり、いつも気を張ってしまう
こうした悩みは、間取りの工夫で解消できることが多いです。造作収納をつくることで散らかりがちな荷物がすっきり収まり、水回りや動線を分けることで生活リズムの違いがストレスになりにくくなります。
無理に生活を合わせるのではなく、それぞれが心地よく過ごせる空間を用意することが、同居を長く快適に続けるコツです。
たとえば介護トイレを寝室近くに設置すれば、夜間の移動距離が減り、将来の見守りにも役立ちます。また和室を洋室にリフォームして個々の生活場所を確保したり、ガレージを居室化してもうひとつの生活スペースを生み出したりする方法もおすすめです。

親の介護がはじまるとき
離れて暮らす親、あるいは同居する親の「老い」を実感する瞬間は、突然やってきます。介護が始まる前後によく聞かれるお悩みには、次のようなものがあります。
・ 玄関や浴室の段差で、ヒヤッとする瞬間が増えた
・ 夜、トイレが気になってゆっくり眠れない
・ 冬場の浴室は温度差が心配
・ 離れて暮らしているぶん、見守りが十分できているか不安になる
こうした漠然とした不安は、設備の工夫で解消できます。手すりを設置すれば玄関や浴室での移動が安心になり、見守りカメラ付きインターホンを導入すれば外出先からでも来訪者を確認でき、防犯と見守りの両面で安心感が得られます。
浴室暖房機を設置すればヒートショックのリスクを軽減でき、足元灯や人感センサー付きの照明を取り入れれば、夜間のトイレなど暗い場所での移動も安全になります。

親とのかかわりは、ライフステージによって形を変えていきます。同居も介護も、事前に住まいを整えておくことで、お互いが無理なく心地よく過ごせる暮らしにつながります。
暮らしの変化は、避けることはできないけれど、事前に知っておくことで、備えることはできます。
「今の家をどう整えるべきか」
「これから先に何が必要になるのか」
そんな小さな疑問や不安も含めて、どうぞお気軽にご相談ください。
