住まいの知恵

ヒートショックに注意しましょう

12月も後半に入り寒い日が続くようになってきました。

12月21日は冬至ですが、冬至には柚子湯に入るという風習があります。柚子湯は血行を促進して体を芯から温め、風邪の予防や肌荒れにも効果があります。

さて、冬場の入浴と言えば、注意しなければならないのがヒートショックです。今回はヒートショックにならないための方法をご紹介します。

目次

◆ヒートショックとは

◆ヒートショックの対策

◆最後に

ヒートショックとは

室温が急激に変化することで血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などの発作を起こすことです。一般的に温度差が10℃以上あると、ヒートショックが発生しやすいと言われています。

お風呂に入るときは裸になります。しかも、暖かいリビング → 寒い脱衣所 → 暖かい浴槽内 → 寒い洗い場 と、気温の乱高下にさらされます。これが家庭で入浴中にヒートショックが起こりやすい理由です。

ヒートショックの対策

ヒートショックの対策には、次のようなものがあります。

【温度差を避ける】

浴室や脱衣所などの冷え込みやすい場所を暖房器具で温め、リビングとの温度差を小さくするようにします。以下の方法がおすすめです。

①浴室や脱衣所を温めておく

・浴室の場合

浴室暖房乾燥機を取り付けて温めます(条件により取り付けできない場合があります)。取り付けできない場合は、シャワーでお湯を出して浴室を温めておきます。

shower with flowing water and steam

・脱衣所の場合

電気式の壁付けヒーターを取り付けて温めると良いでしょう。取り付けできない場合は、セラミックヒーターなどで温めます。

また、窓まわりは熱が逃げやすいので、内窓を設置するなどの断熱改修も効果的です。

②入浴時の対策

お湯の温度は41℃以下、入浴時間は10分程度を目安にします。入浴前にコップ1杯の水分を摂取し、浴槽に入る前に手足から心臓に向かって順にかけ湯をします。

③入浴のタイミング

食後は1時間以上空けてから入浴します。また、飲酒した直後は血圧が下がり、意識障害が起こる可能性があるため、入浴を避けましょう。

最後に

ヒートショックは高齢者や高血圧の人に起こりやすい傾向があります。入浴の前には同居者に一声掛け、意識してもらうようにしましょう。一人暮らしの場合は外部と連絡がすぐ取れるように、携帯電話を近くに置いておくと良いでしょう。

ヒートショックの対策を十分おこない、冬の入浴を楽しみましょう。