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凍結しないための準備

今月は今季最強の寒波により最低気温が氷点下となりました。

その影響で凍結が起きて「水が出ない」や「お湯が出ない」といったことになる場合があります。

そんな困ったことにならないように、凍結の予防方法と対処方法をご紹介します。

■凍結する前の予防方法

 ・石油ボイラー、ガスボイラーの場合

 ・エコキュート、電気温水器の場合

■凍結した時の対処方法

寒波の時などに凍結が起きやすいのは、住宅配管内の水が流れていない時です。

川の水が凍りにくいように、流れている水は凍結しにくいものです。同様に住宅の「水」と「湯」も少しずつ流しておけば簡単に凍結予防ができます。水道料金などが少し掛かりますが、朝の忙しいときに「水」と「湯」が出ないよりは良いと言えるでしょう。

【お湯が出なくならないようにするには】

・石油ボイラー、ガスボイラーの場合

①リモコンの運転ボタンを「OFF」にしてボイラーを運転しない状態にします。

②水栓の「湯」側から少しずつ流し続けます(1分間に200~300mlが目安)。

 ・シングルレバー式やサーモスタット式は設定温度を最高にしてください。

 ・2バルブ式は「湯」側だけ開いてください。

・エコキュート、電気温水器の場合

 ①リモコンで設定温度を最低温度にしてください。

  ※メーカーによっては「- -」や、「水」と表示されるものもあります。

 ②水栓の「湯」側から少しずつ流し続けます(1分間に200~300mlが目安)。

 ・シングルレバー式やサーモスタット式は設定温度を最高にしてください。

 ・バルブ式は「湯」側だけ開いてください。

【水が出なくならないようにするには】

水栓の「水」側から少しずつ流し続けます。「湯」側を流している場合は、違う場所の水栓から流してください(1分間に200~300mlが目安)

【浴槽のお風呂配管の凍結予防】

浴槽に湯(または水)を循環口より10cm以上の高さまで溜めておきます。自動で凍結防止機能が働きます。

【気温が上がるのを待つ】

凍結は夜間の気温が低いときに起きることが多いので、日が差して気温が上がれば自然と溶けて復旧します。

【ぬるま湯をかける】

凍結している箇所にタオルを巻いてから30~40℃のぬるま湯をかけます。早く溶かそうと思って熱湯をかけるのは、配管を破損させる危険があるため厳禁です。

特にお湯が出ない場合は、給湯機本体の下にある配管のバルブやコック付近が凍結していることが多いため、この部分にぬるま湯をかけてください。

【エコキュートの室外機(HPユニット)が凍結した場合】

室外機のファンが凍結して回らなくなったり、大量の霜が付着したまま凍り付いたりすることがあります。この場合はリモコンにエラーコードが表示されますので、凍結している場所にぬるま湯をかけて溶かしてください。

配管同様に熱湯をかけることは厳禁ですし、付着した氷を無理に落とすことは故障の原因となりますので止めましょう。