食品の家庭備蓄のススメ
能登半島地震から1か月が経ちました。備えの意識が薄れないように今回は、災害時に備えた食品の家庭備蓄についいてお伝えいたします。
どうして食品の家庭備蓄が必要か
災害発生するとライフラインの復旧まで1週間以上かかります。救援物資も3日以上到着しない可能性もあります。能登半島地震では陸海からも物資の運搬が困難で物資の到着も遅れました。勿論、近所のスーパーにも物資は入ってこないので、食料を手に入れる事が困難になります。
最低3日~1週間×家族の人数分 食品の家庭備蓄
が望ましいと言われています。
「非常食」と「ローリングストック」バランスよく備える
食品備蓄は、大きく分けると「非常食」と「ローリングストック」の2種類あります。
主に災害時に使用する乾パンやアルファ米などが「非常食」になります。「ローリングストック」は普段の食品を少し多めに買い置きして、賞味期限の古い順に消費していきます。災害時に普段口にしない非常食だけでは、栄養のバランスも悪くなり味にも飽きてきます。非常食は苦手な味のモノばかりだと心まで疲弊してしまいますので、試食して味を確かめておくことをお勧めします。
■災害時には炭水化物が多くなりがちになるので、タンパク質を取るには缶詰がお勧めです。さんま缶、鯖缶、シーチキン等
■便秘など体調不良にならないように、じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ等日持ちする野菜は日頃から多めにストックしておきましょう。乾物もお勧めです。リンゴなど日持ちする果物やドライフルーツもあると良いです。
■お菓子類 飴、チョコレート、ようかん、スナック菓子も貴重な非常食になります。
■調味料 味噌、マヨネーズ、ケチャップ、酢、しょうゆ、砂糖も大切です。ふりかけなどもあると便利です。
備蓄食品を選ぶ
備蓄食品は、栄養バランスや使い勝手、家族の好みに合った食品を選ぶことが大切です。
①家にある食品をチェックする
②栄養バランスを考え、家族の人数、好みに合わせた備蓄内容と量を決めます
③足りない物を買い足す
④賞味期限が切れる前に消費して、消費したものを買い足す
必需品の水とカセットボンベ
水は1人1日あたり、3リットル程度必要です。3リットルは飲料用と調理用を合わせた量になります。
4人家族だと1日2リットル×6本入りの箱が2ケース必要です。お好みで、お茶や清涼飲料水もあると便利かもしれません。なくなることを心配したり、トイレの回数を減らすために水分を取ることを控えるのは、脱水してエコノミークラス症候群になる可能性があります。水分を取ることと、歩いてトイレに行くことは予防につながります。
カセットボンベは1人1週間当たりおよそ6本程度必要です。調理が必要でない食料など、上手に使うことが大切です。また、カセットコンロにも寿命があります。10年が目安と言われています。10年を超えるとカセットボンベをつなぐ部分のOリングと言われるゴムが劣化し、事故を引き起こす可能性があります。使用していなくても10年経ったものは買換えることが推奨されています。
災害はいつ起きるかわかりません。もしものときのために今一度、食の備えを見直しましょう。