防災対策について再確認 vol.2
さて、前回は防災対策の再確認【前編】として「防災の準備」についてお話ししました。前編は▼こちらからご覧ください。
今回は【後編】として「避難」についてお話いたします。
目次
【後編】
-避難について
-避難情報の伝えられ方
-警戒レベルごとの避難行動
-避難をすると
-安否確認方法を決めておく
-災害用伝言ダイヤル
-災害用伝言版
-防災訓練
-最後に
避難について
災害が発生したときにはデマや噂に惑わされず、正しい状況の把握に努めて適切な行動を心がけましょう。
避難情報の伝えられ方
市町村から避難情報が発令される場合は、テレビ、ラジオ、インターネットなど、もしくは防災行政無線や広報車などで伝えられます。
また、状況が急に変わることもありますので、市町村から避難指示が出ていない場合でも、防災気象情報を参考にして避難を開始してください。
警戒レベルごとの避難行動
警戒レベル1…災害への心構えを高める
災害への心構えを高める必要があることを示しています。最新の防災気象情報等に留意するなど、災害への心構えを高めてください。
警戒レベル2(黄色)…ハザードマップなどで避難行動を確認
避難行動の確認が必要とされますので、ハザードマップ等により、災害が想定されている区域や避難先、避難経路を確認してください。
警戒レベル3(赤色orオレンジ色)…高齢者や障害者等は危険な場所から避難
避難に時間がかかる⾼齢の⽅や障害のある⽅、避難を支援する⽅などの避難が必要とされます。
その他の人はいつでも避難できるように準備をしてください。
警戒レベル4(紫色)…対象地域の全員が危険な場所から避難
危険な場所から全員の避難が必要とされます。対象地域の⽅は全員速やかに危険な場所から避難してください。
警戒レベル5(黒色)…命の危険!直ちに安全確保を!
何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保してください。
避難をするとき
家を出るときには電気のブレーカーを切り、ガスの元栓を締めてから、戸締りをしっかりしましょう。
避難するときは原則として徒歩で避難しましょう。車を使うと渋滞の原因となり緊急車両の妨げとなります。また、道路が破損していた場合は移動できなくなります。
避難先
市町村が指定した各災害に対応した避難場所へ避難しましょう。ここで注意ですが、災害の種類(地震、洪水、土砂災害、大規模火災など)により避難場所が異なることがありますので、必ず事前に確認してください。また、安全な場所にある親戚や知⼈宅への避難なども考えられます。
在宅避難とは
自宅の被害が少ない状態で安全に住み続けることができる場合に、避難所に避難するのではなく、自宅で避難生活を送ることです。
避難所での集団生活ではないためにプライバシー面でのストレスがありません。また感染症のリスクが低いので、昨今のコロナ過においては有効的な避難方法です。
ただし避難所とは異なり、食料などの物資をすぐに受け取ることができないことがあるため、自分で備蓄しておく必要があります。またライフライン(電気・ガス・水道)が止まることも想定した備蓄も必要になります。先ほど挙げた表を参考にして下さい。
在宅避難をするかどうかの判断ですが、まずは身の安全を確保することが最優先です。自治体の避難指示が出た場合や、少しでも危険と感じた時は、いったん安全な場所へ避難してください。その後に自宅が安全であると確認が取れた場合は在宅避難が可能です。
安否確認方法を決めておく
災害時に御家族が別々の場所にいた場合の安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合って決めておきましょう。
災害時には携帯電話がつながりにくくなり、連絡が取れなくなる場合がありますので、以下のサービスを利用しましょう。
災害用伝言ダイヤル(171)
局番なしの「171」に電話をかけると利用できます。伝言を録音することができ、自分の電話番号を知っている御家族などが伝言を再生することができます。
災害用伝言板(web171)
携帯電話やインターネットサービスを使用して文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている御家族などが、情報を閲覧することができます。
この2つのサービスは相互に連携しており、それぞれで登録された伝言を確認することができます。
また、災害時以外でサービスを体験できるように「体験利用日」が設けられていますので、御家族で体験しておくことをおすすめします。体験利用日は以下のとおりです。
防災訓練
ここまでは色々確認してきましたが、これだけでは災害が発生した時の対応は難しいものがあります。迅速に対応するためには具体的な災害を想定した訓練に参加して、どの様な行動をするべきかを体験しておくことが重要です。
8月30日~9月5日の期間は防災週間となっており、この期間中に防災訓練がよく行われます。昨今はコロナ過で開催されないことがありますので、自治体からの手紙、配布物などを確認してください。
また在宅避難の訓練として「おうちキャンプ」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
自分が持っている食料と道具で自給自足するキャンプと、電気・ガス・水道が使用できなくなる災害時の状況は近いものがあります。自宅での「おうちキャンプ」は在宅避難の訓練として、まさにうってつけと言えるでしょう。
最後に
災害はいつ、どのようにやってくるか分かりません。
それだけに日頃からの備えが大切になってきます。昔から備えあれば憂いなしと言いますが、物の備えと心の備えをしっかりとおこない、いざという時に落ち着いて行動できるようにしましょう。