災害への備え

雨水を再利用!便利な3つのアイテム

1.雨の多い季節、雨水を活用
・なぜ雨水を活用するの?

2.雨水を「ためる・つかう」便利グッズ
・「ためる」雨水貯水タンク(雨水タンク、雨水貯留タンク)、地域の助成金一覧
・「つかう」携帯浄水器ボトル
・「つかう」手作りペットボトル浄水器


1.雨の多い季節、雨水を活用

なぜ雨水を活用するの?

世界的な水不足が問題となっている中、私たちはどうやって必要な水を確保するのか。近年、気候変動への対応策のひとつとして、雨水が果たす役割の重要性が注目されています。

2014年に施行された「雨水の利用の推進に関する法律」は、これまでは「雨水処理」として排水することが基本だった雨水を、資源として活用する考え方へ変わった転換点となりました。

通常、降った雨は雨樋を通って下水道等へと流れ込みますが、雨水を集水、貯水することによって、雨水を水源として大規模に利用することができるとされています。また、降雨時における下水道施設への負担軽減や、貯水活用による上水道の負担軽減も見込まれています。

こうした流れを受けて、自治体では雨水タンクなどの設置を補助する助成金を設けていたり、各地での取り組みも見られます。

2.雨水を「ためる・つかう」便利グッズ

雨水貯水タンク(雨水タンク、雨水貯留タンク)

雨樋につないで、屋根に降った雨水をタンクに貯めるものです。溜まった水の使い方はさまざまですが、花壇や畑の水やり、洗車などに使う方が多いようです。家庭用に設置されるのは、100~200ℓ程度のタンクですが、数千円から数万円で市販されています。

タンク設置のための助成金を出している自治体が多くあります。また、雨水を地面へと浸透させることを目的とした装置「雨水浸透ます」の設置や、止水板なども合わせて助成対象となる自治体も。一覧にない自治体についても、新たに助成金制度が開始されている場合もありますので、詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください。

各地の雨水タンク関連の助成金

新潟県 新潟市雨水浸透ます・貯留タンク設置の助成金制度
新潟県 長岡市雨水タンク・防水板設置費用を半額補助
富山県 高岡市雨水貯留槽設置費補助制度
石川県 金沢市雨水タンク等設置への補助制度
石川県 小松市雨水貯留槽・雨水浸透桝の設置助成
石川県 内灘町雨水浸透施設等設置費補助金制度
石川県 中能登町雨水貯留槽購入費補助金
福井県 福井市浸水防除施設設置費補助金

携帯浄水器ボトル

キャンプや災害用に持っておくと便利なのが、携帯浄水器ボトル。フィルターが付いていて、雨水や、川の水などを入れるだけで飲み水に変身します。

商品例:https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYKWWLA/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_K86ZHSG6GXV1GXB6Q9KA

手作りペットボトル浄水器

少し手間はかかりますが、浄水器を手作りすることもできます。お子さんがいる方などは一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

【用意するもの】

  • 空のペットボトル
  • 布又はティッシュ
  • 細かく砕いた炭
  • 小石(きれいに洗った物)
  • 砂(きれいに洗った物)

【つくりかた】

1.ペットボトルを加工

ペットボトルの底を、カッターなどで切り落とします。切った淵にテープを貼りケガしないようにします。キャップをはずし、キャップにキリで穴を5つほど開けます。ここからろ過された水が出ます。穴を空けたらまた、キャップを閉めておきます。

2.ペットボトルに材料を入れる

ペットボトルキャップ側を下にして布またはティッシュペーパーを詰めます。

小石⇒炭⇒砂⇒布またはティッシュの順番で詰めていきます。すき間が出来ないよう層になるよう入れ、その上に洗った砂を入れていきます。最後に砂の上に、布をしきつめます。
これで、ろ過器の出来上がりです。上から水を落とすと入れた水がゆっくりろ過されてキャップから落ちていきます。

※この浄水された水はまだすぐには飲むことは出来ません。細菌はまだ水に含まれているので、煮沸してから飲みましょう。

不安定な天候が続きますが、雨水の使い方を工夫してみると、憂鬱な雨の日も楽しみになるかもしれません。